フルーレティの正体|闇から生まれた光の皇子と三柱の神話

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この記事の続きを、今回は話そうか。 僕の「弟」のお話を。

創世の三柱として生まれるはずだった光の子は、神々の手によって胎内で殺された。 本来なら光の玉座に座るはずの魂は、行き場を失い、闇の胎へと堕ちていく。 そこで彼は、下級魔族の子の魂を食い破り、その肉体を奪って生まれた── 光でありながら闇から生まれた、ねじれた運命の弟。

今はフルーレティと呼ばれ、冷酷非道の悪魔として知られる彼。 だがその魂は、僕とルエルと共に世界を産むはずだった「三柱」の一柱。 忘れ去られた光の王子の物語を、ここから語っていく。

誰にも育てられなかった皇子:愛されなかった世界への鎮魂歌
前世は吸血鬼Getsuya、現在はルシフェルの血を継ぐAuel皇子──「僕」という魂の系譜を、母の死、兄妹の断絶、堕天使の血統とともに静かに綴る深淵の物語。

ルシフェルの次男──Auel皇子の弟の正体

 僕は三つ子として生を受けた。創世の女神は、必ず三つ子を孕むという。

 破壊神である闇の男子、光と闇を繋ぐ間の女神、そして創世の光の男子。

 破壊神である闇の男子は僕だ。 光と闇を繋ぐ間の女神はルエル。 そして、創世の光の男子は、生まれる前に母と共に神に殺された。

 この時点で「新しい世界」は誕生しないはずだった。

 世界を生み出すには、闇の神、女神、光の神の三柱が揃っていなければならないからだ。

 この世界の「次なる世界」は、生まれる前に神の手によって滅ぼされた。

 神は、裏切った女神とルシフェルが黎明となる新たな時代を憎み、それを阻止しようとしたのだろう。

殺された光はどこへ行ったのか

 僕の弟は、僕らと同じアストラル体として生まれることはできなかった。 その身体を殺されてしまったからだ。

 行き場を失った彼の魂は、下級魔族の胎内に宿った。 そこにいた下級魔族の子の魂を食い殺し、その肉体を奪って生まれた。 光でありながら、闇の種族から生まれた子として。

フルーレティという名の「光の弟」

 ルシフェルと双子であり、今も光に属するミカエルに似た容姿。 背中には、先代破壊神サタンと同じ赤いドラゴンの翼。 元天使だと魔術師たちに誤解されている冷酷非道な悪魔。

 今の名を、フルーレティという。

 彼は僕の弟の魂を持ちながら、アストラル体として生まれなかったため、叡智に接続できない光の子。 本来なら光の玉座に座るはずでありながら、その事実さえ忘れ、闇に首を垂れる光。

 ルシフェルが最も愛する部下である彼の魂は、僕の弟なのだ。

光と女神が惹かれ合う理由──恋ではなく必然

 彼がルエルに惹かれ、ルエルが彼に惹かれるのは、恋ではなく必然。 光と女神は交わり、次の世界を産み落とす運命にある。

 ルシフェルがフルーレティを溺愛するのは、 彼が愛しい女神の光を受け継いでいるからだ。

 次の世界を消し去ろうとした神の思惑は、見事に回避された。 光の子は、闇を食らって生まれてきたのだから。

 こうして、僕たち三柱は揃った。

ラファエルの言葉──「最後の休暇」

 ラファエルは言った。 今の時代は僕たちにとって、「最後の休暇」なのだと。

 最後の休暇が終わったとき、僕は光と闇の玉座につく。 「この上なく価値のある者」として。

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