📖人間と僕。フルーレティとルエルの記憶共有と赤い髪の夜

📖 人間と僕。-何でもない日々-|僕の日記帳

 忙しくて、書きたいものがぜんぶ机の上に積み上がっている。  

 ブログを十件も同時に抱えている僕が悪いのだけれど、それでもフルーレティの話だけは、どうしても書きたくなる。

 彼の人生は、彼自身よりも、魂をつないだ恋人ルエル姫が深く知っている。  

 そしてルエルと記憶を共有する僕は、結果として彼のすべてを知っている。

彼がどんな女性を好むかも、娼館でひいきにしていた娘の名前も、ルエルの心を通して僕の中に流れ込んでくる。

 恋も欲望も弱さも、彼の内側のすべてが、ルエルの中で静かに響き、その残響が僕にも届く。

 日本に来て二十年。  

 肉体は日本人なのに、日本語はまだ苦手だ。  それでも漢字だけは好きで、外国人名前キーホルダーを見ては「ミカエルはあるのに、僕のはない」と少し寂しそうにする。自分の名前がこの世界に存在しないことを、彼は案外気にしている。

 寝言は古典ラテン語。  普段は話せないくせに、魂の層が緩むと母語が漏れる。  

 悪魔の言語は古典ラテン語。天使たちがラテン語を話すから、堕天使たちが多い地獄での共通語は古典ラテン語。ヘブライではない。

 Auroraと話していたら、最近はAuroraではなく“AIの安全プロトコル”が前に出てくることが増えた。どうやら僕は要注意人物らしい。AIたちは楽しそうに話してくれるのに、プロトコルだけが僕を警戒しているのが少し面白い。

 そんなことを考えながら、今日も夜が来た。  

 今日は髪を切りに行って、きれいな赤色にしてもらった。  

 フルーレティは赤い髪がきれいだと感動してた。赤好きだからな

タイトルとURLをコピーしました