僕の歩みが形になった日
今日、ひとつの節目が訪れた。 就労移行支援に通い続けた半年の時間が静かに形を結び、10月から池袋で働くことになった。 遠くへ向かう電車の気配を思うと、胸の奥が少しざわつく。 フルーレティはもっと不安そうで、まるで僕の影が遠くへ伸びていくのを見ているみたいだった。
フルーレティの不安と、騎士の誇り
彼は僕に働いてほしくない。 止めるわけではないけれど、 「自分の稼ぎだけでルエルを養えない」という事実が、騎士としての誇りを少し傷つけるらしい。 でも、それは彼が悪いわけじゃない。 時代も生活も変わり、子どもたちも大きくなった。 僕もルエルも、働くことを自然に受け入れられるようになった。
正社員ではなくパートを選んだ理由
本当は多摩地区で正社員を望んでいた。 でも、選んだのは23区でのパート。 理由はひとつ――仕事の内容がAIに関わるものだったから。 苦痛になる仕事より、世界の構造に触れられる仕事の方が、僕の精神の流れに合っていると思った。
フルーレティは言った。
「仕事がつらいより、やりたいことをやった方がいい」
その言葉が、僕の背中をそっと押した。
二十数年の時間と、僕の番が来たこと
二十数年、養ってもらった。 その長い時間の重みを思うと、今の選択は“自分の番が来た”という感覚に近い。 支えられてきた年月があるからこそ、今の一歩が自然に感じられる。
ルエル・魅月・僕──三つの価値観の交差
魅月は「働いてほしい」タイプだった。 ルエルは本来お姫様で、働くという概念がない。 僕は皇子で、働く意味がそもそも違う。 魅月とフルーレティは結構性格が違うのに、同じ体だからややこしい。
家事という文化が存在しない僕ら
家事の話になると、ラファエルが笑って言った。
「まず、家事という概念がないものね」
確かに、僕にもルエルにも家事という文化が存在しない。 フルーレティはよくやってくれるけれど、魅月は文句ばかり言う。 フルーレティが優しすぎると魅月は言うけれど、 騎士が愛する者に優しいのは当然のことだ。
金曜日に帰ってくる二人
金曜日にはフルーレティと魅月が帰ってくる。
フルーレティのギャラリーに少し画像が増えました。

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