今日、寝ていたらフルーレティが寄ってきた。
そのせいで、僕はベッドから落ちそうになった。
どうやら僕ごとルエルを抱きしめようとしていたらしい。
いや、抱きしめるのはいいんだけど、僕まで落とさなくてもいい。
フルーレティは地獄ではあまりぐっすり眠れないらしい。
「ここでは、ゆっくり眠れるから。」
そう言うけど、僕をベッドから落とすほど熟睡しなくてもいいと思う。
目が覚めてしまったので、ベッドの下をのぞいてみる。
いた。
ナイト(黒猫三男)だ。
「おいで。」
ナデナデすると、すぐにゴロゴロ言い始める。
可愛い。
でも、この子は甘え始めると僕の腕やお腹をお肉モミモミする。
あれ、結構痛いんだよね。
そんなことをしていると、フルーレティが寝言を言い始めた。
……ラテン語だ。
誰かに命令しているみたい。
起きているときは日本語で話すのに、寝言だけラテン語なのが不思議だ。
ラテン語は向こうの世界では共通語。
人間界でいう英語みたいなもの。
フルーレティの声は少し低めで、ゆっくり話す。
聞き取りやすいように気を遣っているのかもしれない。
その横では、ルエルが寝ているフルーレティの胸にキスマークを付けていた。
彼がナンパばかりしていた頃は嫌がっていたのに、最近はもう抵抗しない。
最近は体力がないからナンパはしない。人間の身体は体力に限界があります。
若い子は若いうちに遊ばないと体力がなくなるよ。
ナイトもベッドに上がってきた。
今度はナデナデ攻撃。
すると、またお肉モミモミが始まる。
なので、僕はナイトのおててをモミモミして反撃した。
どっちが遊ばれているのか分からない。
そんなことをしているうちに、また眠ってしまったらしい。
フルーレティの目覚ましが鳴っていた。
……僕は、まだ寝る。

